チェコの藍染め 鹿狩りモティーフのクッションカバー
こんにちは、ヴィオルカです。
今日は、松屋銀座で販売されるアイテムのうち、クッションカバーの紹介をしたいと思います。
左から反時計回りに
鹿狩り
ちいさなお庭
シノワズリ
です。なかでも「鹿狩り」パターンは、18世紀から伝わるもので、20世紀になって復刻されました。
ロココ時代の貴族の優雅な狩り遊びがテーマで、当時のファッショナブルな貴族のライフスタイルを、庶民が憧れのものとして、身近な素材に取り入れたことがわかる、大変ユニークなものです。
角の生えた鹿とそれを狙う人が描かれています。鹿は前足をあげて、駆けているようです。また狩りをする人は、帽子をかぶり、ブーツをはき、裾の長いジャケットを身についています。このほかに、鳥のエンブレム、大きなモミの木、そして東屋という狩場を表すモティーフが見えます。
貴族の庭園は、おそらくイギリス式庭園として手を入れられたもので、きっと大きな木立があり、その中に東屋(パヴィリオンとも言われます)が、点在していたのでしょう。東屋には、いろいろな趣向が凝らしてあり、エジプト風のものもあれば、ギリシャ・ローマ風のものなどもありました。この「鹿狩り」のモティーフには、いわゆるパゴダと呼ばれる中国風の東屋がモティーフとなっているとの指摘があります。ロココ時代、流行した中国趣味が、庶民の間にも浸透してきていたことがわかる、とてもおもしろいものです。
月桂樹とひいらぎのような枝、野花の表現もかわいらしいです。
そして、おおきなモティーフの間は、雪の結晶にも見える幾何学的な模様で埋められており、ヨーロッパ的な意匠感覚が見て取れます。
素朴さもありますが、デザインとしてとてもよくまとまっているため、長い時間を経て、現在まで伝わっているのでしょう。
こうしたパターンのチェコの藍染めテキスタイルを日本の皆さんにお届けできることを、とてもうれしく思いますし、みなさんがどのように評価し、暮らしに取り入れてくださるのか、とても、とても楽しみです。
ぜひ、松屋銀座で、ヴィオルカの藍染めをご覧いただきたいと思います。
ご案内
期間:2015年11月25日(水)~12月25日(金)
場所:松屋銀座7階寝具売場特設スペース
営業時間:午前10時~午後20:00時 ただし、12/12~24の13日間は午後20:30閉店