チェコの藍染め ブックカバー
こんにちは、ヴィオルカです。
神保町・三省堂本店での催事に合わせてチェコの藍染めのブックカバーを企画・製作しました。
ブックカバーのパターンには、左から時計回りに「鹿狩り」「ちいさなお庭」「シノワズリ」の三種類があります。
3種類とも18世紀の伝統的パターンを20世紀になって復刻したものです。「ちいさなお庭」は、果実の収穫がテーマ。女の子が頭に掲げているのはきっとリンゴでしょう。チェコのリンゴは日本のリンゴよりも小粒ですが、さわやかな酸味があり、とてもおいしいものです。5月になれば、リンゴの花がたくさん咲いて、こんなにたくさんリンゴの木があったのだとびっくりさせられます。
「鹿狩り」はロココ時代の貴族の優雅な遊びがテーマ。傍らにある建物は、お城の庭園にあるパヴィリオン、つまり東屋です。チェコの藍染めについて研究しているクラーラ・ビンデロヴァーさんによれば、この東屋はいわゆる「パゴダ」と呼ばれる中国風の建物で、貴族の優雅な暮らしにあこがれる庶民が、自分たちが身近に使うものに、その一端をとりいれたものだということ。
「シノワズリ」もヨーロッパで流行した中国趣味がテーマになっているものです。中国風の着ものを着た人物と軒が上向きになった特徴的な建物がみえます。その他にも不思議なモティーフがみえます。探してみてくださいね。
ヴィオルカの文庫用ブックカバーは、新潮文庫、岩波文庫、角川文庫、講談社学術文庫、ちくま文庫、文春文庫などなど、少しづつ高さの違う文庫に対応する大きさです(一部の文庫には対応しません)。
高さや厚みがそれぞれ違う文庫本に対応して、使いごこちよく、見た目も美しくなるようサイズに心を配りました。
内側はこう。裏表紙を挟み込むリボンには赤いステッチが入っています。そしてヴィオルカのオリジナルであることを示すネームがついています。紺地にきれいに映える、赤、黄色、紫が控え目に効いています。見ていてうきうきする色使いになるようにしました。
どうぞ、皆様も神保町・三省堂書店本店で実物をお手にとってご覧になってくださいね。